海外から土地探しをするのはとても大変でした。物件を見る為にその都度日本に行く訳にも行かず、結局、街の雰囲気を知る為に2回だけ一帯を下見しただけで、自分の土地を実際に肉眼で見たのは本帰国後が初めてでした。
では、何故実際に見もしないで土地を買ったのか?理由は以下の3つです。
- 早い者勝ちだった
- ヴァーチャルな住人になっていた
- 以前に近くを歩いた事があった
早い者勝ちだった
日本の不動産業界の慣習で、争奪戦に勝利するには一番最初に手付金を打つ必要があるからです。海外居住者にとって、アクセスの良い国内のバイヤーは強敵です。絶対に欲しいと思う土地が現れたら、下見無しで決断すべきと英断しました。
ヴァーチャルな住人になっていた
Googleストリートビューを駆使して、最早ヴァーチャルに住んでいるに等しかったので、自分でも怖いのですが、新着物件の写真を見ただけで「あそこだ!」とわかっちゃうレベルに到達していました。実は買った土地のエリアは以前から特に目を付けていて何度もヴァーチャルに訪問していたので、迷いはありませんでした。
以前に近くを歩いた事があった
2度目の下見の際に立ち寄った売り出し中の空き家がたまたま買った土地の近所で周囲の雰囲気を覚えていました。臭いと騒音は、ヴァーチャルな住人の弱点です。過去の下見の時は嗅覚と聴覚を研ぎ澄ましていたのは言うまでもありません。
ストリートビューで何度も何度も街を歩く事で、段々と色々な物が見えて来ます。過去の映像に切り替える事もできるので、街の情景の時間的な推移を見るのも何かのヒントになるかも知れません。そして、マップ上で右クリックで出て来る距離測定ツールは、駅、スーパー、病院までの距離を測るのに重宝しました。物件の周囲を俯瞰するには、Google Earthを使いました。3Dなので標高や土地の起伏を調べられます。現地を訪れるのが難しい場合は、これらのツールを使うのがお勧めです。